時間という悪魔について

 苦役に服すとき、時計を見てはならない。

 30分経ったと思っても、実際には時計は10分しか進んでいない。

 そして次に見たときに進んでいるのは5分である。

 時計を見るたびに時間が流れる速さは次第に遅くなっていき、永久にその空間に追放されてしまう。

 猶予された休暇が与えられたとき、カレンダーを見なくてはならない。

 時計も見る必要がある。

 私達がカレンダーや時計を見張っていないと、何者かが勝手に時間を進めている。

 時間の速さを変えている存在はたしかにそこにいる。

 それは苦しい時間を長くして楽な時間を短くすることで私達を困らせる。

 私はその存在を悪魔と呼ぶ。

 あるいは、時間そのものが悪魔なのかもしれない。

 時間自体が自由自在に変形して、私達に苦痛をもたらすのだ。

ChatGPTに指示して詩を作ってもらい、手作業で加工しました。

ヴィネラル形式(19行2韻詩)で作ったらしいですが、手作業で加工したので19行2韻ではありません。